日焼け対策をしないとどうなるの? 肌が黒くなるだけじゃない!体への危険性は?【1章-3】

UVカットアイテムはどんなものがあるの?

日焼け止めの必要性を説明させていただきましたが、UVカット対策として有名なのが、塗るタイプの日焼け止めやUVカットパラソル、サングラス、アームカバーなどがパッと思い浮かびますね。
最近では飲む日焼け止めが新しく登場していますが、これまでのUVカット対策とどのような違いがあるのでしょうか?その役割の違いをみていきましょう。

飲む日焼け止めサプリの役割は?

外からUVをカットするのではなく、含まれる抗酸化成分などがメラニン色素生成を抑えるので、内側からUVカットをすることが可能です。また、日焼けは皮膚だけでなく、目からも日焼けをするので、そういった意味でもサプリは万能です。紫外線を目に浴びるリスクとしては、白内障、翼状片、加齢黄斑変性、角膜炎などの目の病が関係してきます。
また塗るタイプの日焼け止めだと、海に入ったり汗をかくと取れてしまいますが、飲む日焼け止めタイプはその心配が無く安心してUVカットをしてくれます。
ただ、飲む日焼け止めを飲むだけでは、残念ながら完全にUVをカットすることはできません。しかし、サプリに入っている美容成分や抗酸化作用で紫外線に当たった後の体内でのダメージをリカバリーするサプリメントとして、とても有効になります。

塗る日焼け止めの役割は?

塗る日焼け止めは紫外線を防ぐことを目的にしていて、「日焼け」「肌のダメージ」を防ぐ役割をしています。
ただ、日焼け止めを使っていても、塗りムラがあるとUVカット効果は適切に発揮されません。日焼け止めを塗る際に注意するのが、
① 十分な量の日焼け止めを使う
製品に示されている使用量を目安にしっかりと塗りましょう。量が少ないと、十分なUVカット効果が得られません。
②ムラなく丁寧に塗る
日焼け止めを適量手に取り、少量ずつ肌にムラなく塗りましょう。顔の場合、指先の腹を使って均一になるように塗ります。手のひらで塗ると日焼け止めが手のひらに残ってしまい、顔に行き渡りにくくなります。特に日焼けしやすいところは重ね塗りを。塗ったところはこすりすぎないようにしましょう。
③塗り忘れに注意
塗り忘れの多い、耳、首からエリ元、袖周り、うなじ、腕の後ろなど。足の甲も忘れないよう注意して日焼け止めを塗りUVカットをしましょう。

UVカットパラソルの役割は?

UVカットパラソルを使う理由としては①暑さ対策(日除け)②紫外線対策(日焼け防止)として使う方が多いのではないでしょうか?
この場合②紫外線対策をメインに考えてみます。
UVカットパラソルによって変わりますが、紫外線の75~95%を日傘でカットすることが可能です。ただ、紫外線対策のためには、UVカット加工された日傘を選びたいですが、実はUVカット加工には寿命があります。時間の経過や、強い日差しを受けたり、何度も水にぬれたりすることで次第に効果が薄れていってしまうのです。そのことから、日傘の有効期限は、大体2年くらいと言われています。
また、パラソルだけでは照り返しによる紫外線を防ぐことが出来ません。地面での紫外線反射の割合は、気象庁によりますと、
「草地・土で10%以下。アスファルトで10%。砂浜で10~25%になります。(地上に達する紫外線は、地表面によって反射されます。地表面の状態によって反射率は大きく異なります。)」
とあります。つまり、完全遮光のUVカットパラソルをさしていても、照り返し10%分の紫外線を浴びているということになります。

サングラスの役割は?

サングラスをかける理由としては①日のまぶしさの軽減 ②目へのUVカット効果で利用されていることがほとんどだと思います。
日焼けが身体には良くないと言われ始めていますが、実は目も日焼けをします。目の水晶体に紫外線は悪影響を及ぼし、ダメージが蓄積すると飲む日焼け止めサプリの際にも述べたように白内障になってしまうおそれがあります。そこで、ランニングなどの長時間の外出時には、UVカットのサングラスなどを利用して目を守るためにサングラスを使用することが勧められています。
ただサングラス単体でUVカット対策はできませんので、UVカットパラソル等と併用して使用することが多いです。

アームカバーの役割は?

アームカバーは二の腕から手首までを覆ってくれるアイテムです。
アームカバーは日焼け止めの効き目が切れた時にも腕を守り続けてくれるので、肌が焼けるリスクが減ります。
日焼け止めの場合、成分によっては肌に合わない商品ありますので敏感肌など、肌が弱いタイプの人には強力な商品はそれ自体がダメージになっていまいかねません。しかし代わりにアームカバーを使いUVカットをすれば、肌への負担が軽くなります。
また自転車に乗る時など、パラソルを使えない場面での使用に向いています。
ただ、こちらも部分的な使用になるので、他のUVカットアイテムと併用して使用することが多いです。

UVカットに効果的なのはどれ?

5つのUVカットアイテムの特徴を見てきましたが、それぞれにそれぞれにメリット、デメリットがあるため、すべて使用するのが一番効果的になります。
しかし、なかなかすべてのUVカットアイテムを試すのは難しいかと思います。
そこで、UVカットだけでみてみますと、塗る日焼け止めと飲む日焼け止めを使用することで対策ができると思います。
それぞれの日焼け止めの役割を説明すると、塗る日焼け止めは光が直接皮膚に当たるのを外側からブロックする役割、飲む日焼け止めは、老化の原因となる活性酸素の発生を内側から防ぐ役割になりますので、二つの日焼け止めを併用することでより効果的なUVカット対策へつながると考えられます。
また、暑さ対策としてUVカットパラソル等も使用することで、夏の外出の味方になると思います。