口臭が気になる女性

口内口臭と腸内口臭

口内口臭の対策・改善成分
柿、パンシル、緑茶、月桂樹エキス、キシリトール、鉄クロロフィリンナトリウム、ナタマメ、ローズエキス、クリスパタス菌、テアフラビン
腸内口臭の対策・改善成分
センスピュール、クリスパタス菌、ロイテリ菌、ラクトフェリン、オリゴ糖、乳酸菌、シャンピニオンエキス

口臭には口内口臭と腸内口臭があります。

口内口臭は口内に、腸内口臭は腸内に口臭の原因があります。

口内の口臭の原因は歯周病が進行している場合、歯周病菌からでる硫化水素よりも強力な悪臭や口内フローラが原因の場合があります。

口内フローラとは口内で多くの細菌がお花畑のようにひしめきあっている状態のことです。腸内と同じで口内にも善玉菌と悪玉菌が存在し、このバランスが崩れてしまうと虫歯菌や歯周病菌が増殖しやすい環境になってしまいます。

腸内が口臭の原因となっている場合は、腸内環境が原因かもしれません。腸内も口内と同じように善玉菌と悪玉菌が存在します。腸内で悪玉菌が発生すると腐敗したガスが腸内に充満します。このガスが血液中に吸収され血管で運ばれて肺に到達すると吐き出す息に混ざってしまい、口臭を引き起こします。歯周病を改善したり善玉菌を増やして口内や腸内の環境を改善することで、口臭の改善が期待できます。

※口内口臭と腸内口臭の分け方は曖昧な部分もあり、他のサイトでは別の分け方をしている場合があります。

口内口臭の対策・改善成分

柿にはタンニンという成分が含まれています。香りで口臭を誤魔化すのではなく、タンニンが口臭の原因となる揮発性硫黄化合物などの成分と化学的に結びつくことで、その成分を消してしまいます。そのため柿を摂取することで口臭の改善が期待できます。

パンシル

パンシルの主成分は柿タンニンです。タンニンには口臭を改善する働きが期待できるため、タンニンを主成分としているパンシルにも口臭の改善が期待できます。

緑茶

緑茶にはカテキンや葉緑素などが含まれています。カテキンには抗菌・殺菌などの作用があるとされているため、口臭の原因菌を減らすことで口臭の改善が期待できます。

葉緑素には唾液の分泌を促す働きがあります。唾液には口内の殺菌や洗浄などの働きがあります。この唾液が不足して口が乾いた状態にあると口内の殺菌や洗浄がしっかりできないため、口臭がするようになる場合があります。唾液が少ない場合に口臭がするときは、唾液を増やすことで口臭の改善が期待できます。

月桂樹エキス

月桂樹は「ローリエ」や「ローレル」、「ベイリーフ」などで知られている香辛料の一種です。日本では厚生労働省から食品添加物-天然香辛基原物質として認可されています。口臭は口内の菌が代謝の過程で悪臭を放つことが原因で起こることがあります。月桂樹エキスは摂取することで歯周病菌などの口内の菌が増殖しにくくします。そのため口臭の改善が期待できます。

キシリトール

キシリトールはガムやキャンディーなどによく含まれている甘味料です。甘味料ですが虫歯菌はキシリトールを分解できません。キシリトールが多く含まれているガムなどは硬くつくられているようで、よく噛むことで唾液の分泌を促します。唾液には口内の殺菌や洗浄の働きがあるため、口臭の原因となっている物質を殺菌・洗浄することが期待できます。

一般的に市販されているキシリトール入りのガムは、通常のガムよりも糖が少ないガムです。糖が少ないだけで糖に変化する炭水化物が含まれています。キシリトール入りのガムを噛むと甘みがします。この甘みがしている間は口臭の改善は期待できません。甘みが無くなってからも噛み続けることで唾液が分泌され続け、口内の殺菌や洗浄が行われることで口臭を改善します。

鉄クロロフィリンナトリウム

鉄クロロフィリンナトリウムは水溶性の緑色色素で、着色料などとして使用される食品添加物です。歯周病菌が放つ硫化水素よりも強力な悪臭であるメチルメルカプタンを、茶抽出物などの他の消臭が期待できる成分よりも早く消臭したという実験結果があることから、素早く口臭をなくすことが期待できる。口臭以外にも体臭や便臭などの改善も期待できるみたいです。

なた豆

なた豆は刃物の「鉈」のような形をしているから「なた豆」という名前が付けられました。なた豆には歯茎の腫れなどの改善や、口内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整える働きが期待できます。口内フローラの改善は口臭改善につながります。

ローズエキス

ローズエキスはバラの花から抽出されたエキスです。直接肌に塗ったりサプリメントなど摂取することで体臭や口臭を改善します。しかしニンニクを摂取したときと同じでローズオイルを摂取した場合、しばらくはいい臭いがしても次第にもとの口臭にもどってしまうようです。口臭の原因を直接改善するのではなく、一時的に口臭を改善するようです。

クリスパタス菌

クリスパタス菌は女性の産道に多く潜んでいるヒト由来の乳酸菌です。この乳酸菌は動物性や植物性の乳酸菌よりも免疫活性力が高いことで知られています。そのため帝王切開で産まれた赤ちゃんよりも、産道を通り自然分娩で産まれた赤ちゃんの方が免疫力が高いこことが期待できます。

臨床試験でクリスパタス菌は歯周病菌などの菌の増殖や炎症を抑える働きが期待できることがわかっています。そのため口臭の原因となる歯周病が抑えられれば、口臭の改善が期待できます。

テアフラビン

テアフラビンは紅茶などに含まれているポリフェノールで、カテキンが発行することでできる赤い色素です。口内の細菌増殖や口臭を抑える働きが期待でき、口臭を抑える働きが期待できます。

腸内口臭の対策・改善成分

センスピュール

センスピュールは穀物を独自製法で植物性乳酸菌で発酵抽出した後に、植物抽出物を混合した消臭素材です。乳酸菌発酵物には腸内で善玉菌を増やす働きが期待できるため、腸内フローラの改善で口臭が改善されることが期待できます。

クリスタパス菌

クリスパタス菌は女性の産道に多く潜んでいるヒト由来の乳酸菌です。この乳酸菌は動物性や植物性の乳酸菌よりも免疫活性力が高いことで知られています。そのため帝王切開で産まれた赤ちゃんよりも、産道を通り自然分娩で産まれた赤ちゃんの方が免疫力が高いこことが期待できます。

多くの乳酸菌は熱に弱く、触れてしまうと腸内で働きが悪くなってしまうことがあります。しかしヒト由来であるクリスパタス菌は他の乳酸菌よりも熱に強く、体内でもしっかり活躍することが期待できます。すると善玉菌が増えて腸内環境が改善されることで、口臭も改善されることが期待できます。

ロイテリ菌

ロイテリ菌はヒト由来の乳酸菌です。ヒト由来の乳酸菌のため、他の乳酸菌よりも生きて腸まで届くことが期待でき、口臭の改善につながります。

ラクトフェリン

ラクトフェリンは母乳や牛などに含まれていて、生まれたばかりの赤ちゃんの健康維持に役立っています。ラクトフェリンには善玉菌を増やす働きと、悪玉菌を増えにくくする働きがあります。この2つの働きで、腸内環境の改善を目指します。

ラクトフェリンは熱に弱く牛乳などの乳製品からは摂取しにくいため、サプリメントを使用することをおすすめします。

オリゴ糖

オリゴ糖は微小な糖の塊です。このオリゴ糖は腸内の善玉菌たちの餌になります。餌を得ることで善玉菌が増加して、腸内環境の改善が期待できます。

乳酸菌

腸内環境が悪い場合は善玉菌である乳酸菌を摂取することで悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌が優勢の腸内環境を作ることが期待できます。腸内環境が改善されると、腸内が原因の口臭の改善も期待できます。

シャンピニオンエキス

シャンピニオンエキスはマッシュルームから抽出された成分です。口臭や便臭などの発生源である腸内のアンモニアやインドールなどの悪臭を改善するようです。

しかしシャンピニオンエキスには口臭や体臭を改善する働きがない可能性があり、2009年ごろに景品表示法違反としてシャンピニオンエキスの商品を販売している会社に排除命令が出されています。このことからシャンピニオンエキスに口臭改善が期待できるかは分かりません。